阿 刀 田 高 |
この人です。この人が私をこの世界に引き込んだ張本人。 アンソロジーとか、ブラックジョークとか真面目な学生(誰指追って数えているのは!)がはまる世界じゃないでしょ。 なけなしのお小遣いをはたいて染まってゆく私・・・私が屁理屈なのも、私がおっとぼけなの も、私が・・そお、全部あなたが悪いのよ。 Byサンキュウ おかげでウンチクの達人にもなってしまった。(笑) |
ア イ ザ ッ ク ・ ア シ モ フ |
彼に初めて会ったのは、街角の小さな本屋さん。 本棚に幅を利かせて「黒後家蜘蛛の会」思わず伸びた手・なんでも安楽 椅子探偵物語のジャンルになるとか・晩餐会の給仕がみごとに謎を解く。 これはほんの序の口で、ファンデーション(銀河帝国の興亡)などのS F(ロボット3原則はアシモフが小説を書くために作ったもの。) 素人にわかり易く解説したサイエンス物、アンソロジーetc. ものすごく多作の人なんですよ。多分翻訳されているのは100冊も無い のではと思います。(300冊以上は書いているはずです) 残念ながら、人間性に触れる事は出来ませんが少しでも上質のユーモア に接したいなら力入れてお勧めします。 (またまた、嵌ってしまいました。でも、私のせいではないですよ。 こんな本を書ける彼がいけないんです。) |
江 戸 川 乱 歩 |
小学校の図書室に少年探偵団が置いてありました。(ホームズの本も有り、もちろん両方とも全て読破!) 「アナウンサー嬢の鈴をころがすような声が・・」こんな表現があった と思います。今読んだら吹き出しちゃいますよね。 ・・健全な図書作家・・・実は摩訶不思議、不条理の捻出者・・ 本屋さんの本棚に乱歩の名前を見つけて??「エドガー・アラン・ポー」 訳・江戸川乱歩??(多分今は手に入らないじゃないかしら)黒猫にショーック!!(゚o゚C=(_ _;バキッ で、あらためて乱歩の小説を読み始めて解かったこと、小学校の時の本は子供用に書き直してあったものだったんですね。 『人間椅子』なんかは想像して鳥肌がたちました・・・ でも、その快感がたまらずに次から次ヘと読んじゃ鳥肌から粟肌プツ2 テレビや映画に良くなりますが、やはり本で想像しながらが一番では? |
エ ラ リ T ・ ク イ T ン |
高校生の時、キングの本を探していて偶然見つけたんです。 友達からは『○○の悲劇』シリーズというものがあると聴いていたのですが、作者名が解からずじまいだった物です。 即ゲット!!クイーン警視が好きです。素敵なおじさまナンチャテ。 謎や不思議を科学的(?)に解明してゆく手腕は息子でも、ボケのパパ がいてこその味わいがあると思います。 従兄弟同士の共著ペンネームがクイーンと知ったのは、随分後になって から。(この頃、後書きをあまり読まなかったんです。今は違いますよ) 読者へ挑戦という形式も目新しくって、一時夢中になりました。 でも、私はやはり本格推理小説よりチョット不条理入っているほうが好 みなんです・・・^^; |
京 極 夏 彦 |
何も書くこと無いくらい大好きです。 ヾ(>▽<)ゞヾ(▽^ )ゞヾ( >▽)ゞ 『姑獲鳥の夏』を始めて読んだとき・・・キツカッタ20ページまで もうやめようかと思ったもの^^; でも、そこからが俄然面白い!! 思込みの読書でも書きましたが、第2次世界大戦前後の時代って本当に何でもあり。 ドイツやイギリス日本はおろかアメリカでも、人体実験や心霊現象・サイコパスなど真面目に研究されていたらしいし・・・ 暗示によって何処まで人は変われるものなのか、否、暗示だけで変われ るものなのか? 超能力はあるのかないのか?なぜ、妖怪が日本に生息するのか? 京極堂シリーズ以外にも趣向を凝らした読み物がイッパイで 『巷説百物語』『わらう伊右衛門』 番外編『すべてがデブになる』これは、ハードカバー自体の作りがもの すごく凝っています。(笑) 作家ランキング(作品の評価ではなくネ)でも常に上位のご本人と作中 人物がダブル感じの読書になってしまうのは私だけ? |
コ ナ ン ・ ド イ ル |
乱歩のとこにも書いたけど、こちら様とは小学生からのお付き合いです。
『まだらの紐』なんて子供心にすごいと思ったもの。
だから、ベーカー街221番地(架空の番地)ホームズ様でファンレター
が届いたというエピソードや、シャーロッキアンと名のる熱狂的信者・
研究者が世界各地いるのでしょう。 ---- かくいう私も立派なシャーロッキアン ス(^o^) ---- 100年前(正確には130〜140年前?)ヨーロッパでは警察機構もまだ まだ野蛮で拷問による自供などが主流だった。 そこに、颯爽とホームズが登場し理論的に事件を解決していく・・・ イギリスという風土と紳士ホームズ・・・ 常識人のワトソンと常識外の外のホームズ(なるほど、そうなのか、で は早速忘れることにしよう・・ホームズ談)の組み合わせはこれ以後、 推理小説の定番となっていく・・・ でもね、この人ほどパロディされている作家はいないのでは? しかも、みな憎いところを押さえているのよねネ!! ホームズ○○とか書いてあるとついつい買っちゃうし!! 古典中の古典なのにいまだに愛されている証拠なのですよネ。 |
志 賀 直 哉 |
二重人格という人が何故いないのだろうか? 学校図書で薦める本と『暗夜行路』があまりにも違って絶句。たぶん私 以外にも同じ気持ちになった人多いのではと思います。(太宰も結構そ ゆうところありますが) 確か中学一年生の時に読んで(私奥手で赤ちゃんが出来る仕組みを知っ たのが中一の夏休み・伯母の家で婦人公論の盗み読み(゚o゚C=(_ _;バキッ) 人生を悟ったような気にさせられました。それからは、彼の作品を素直 に読めなくなってしまって・・作家が私生活を題材に書くのは勇気がいる ことなのだと思います。中にはナル入っていてそればかりの人もいるみ たいですが。又この頃、現代訳の光源氏や式部日記も読んでいて内容的 には似ている部分があるのに、随分受ける印象が違っていたのを覚えて います。 感情を表現出来る物書きになれなかったらどうしていたのかな? |
ス テ ィ T ブ ン ・ キ ン グ |
外国の作家って、あまり名前覚えられなくてという人もS.キングは知っていますよね。 作品数も然ることながら映画化された物の数も半端じゃないし・・・ キャリーなんかは見てしまってからどうしよう (--;)みてないことにしよう よく、小説を映像にするのは難しいというけれどこのお方の場合は逆のパターン。 多分脚本家や俳優が思考を刺激されて演じてみたいと思うのではないのでしょうか。 キングの作品を始めて読んでのは何時だったのかはっきり覚えていませ ん。タイトルにひかれて何冊か読むうちに あ!!キングだ!! 私は、昔後書きもあまり読まずに乱読状態でした・・・訳者も殆ど違うの で文体が統一されていなかったし、おなじパターンを使ったものが無か ったせいでもあります。((;´▽`A`` 何言い訳している(*`ε´*)ノ彡☆) もう本当に沢山の作品を読ませていただきましたが、静かに自分の中に 残っているのが短編の『痩せゆく男』ジワリ2と迫ってくる自己破壊が なんとも・・・狂気とは外側から迫ってくるよりも意識していて止めら れない自己破壊が実は一番恐ろしいものなのだと思います。 |
司 馬 遼 太 郎 |
国家論、紀行物、随筆と多岐にわたって活躍された方ですが、わたしは やはり『国盗り物語』です。これのおかげで戦国時代が好きになり(?) 中学の歴史が好きになりって、殆ど勝手なことほざいていますが・・ 私と同じように『竜馬がゆく』で幕末が好きになった人も要るはずだと 思います。時代背景だけがあり、そこに生きた人たちの想いを文章に仕 上げていく・・・一時その人々と生きるということですよね・・・ 晩年はむしろ、ご意見番としての印象(国家論とか)が強く残っていま す。ご本人はそれで良かったのでしょうか?ますます冷めていく国民に 苛立ちを感じていたのでしょうか? 今さら私が言ったところで始まらないか。 ヽ(`⌒´)ノ ダカラサメテルッテ |
太 宰 治 |
この方は勿論皆さんと同じく教科書の走れメロスでお会いしました。
だけど、斜陽に始まり人間失格と読み進むうちに疑問がフツ2と・・
言葉悪いけど女性を物と見ているような気がして、確か人間失格に女性
は無理難題を頼むと喜ぶと書いてあったと思います。疑惑をよんだ心中
未遂事件、眉山、斜陽の姉、なんか共通していませんか?
どうしようもない駄目な男に尽くしてしまったり、許してしまったり、
頼ってしまったり・・・未だにフアンが多いのであまり書けませんが。 未完成てタイトルの作品ご存知ですか?(中3の時これで感想文書いて 国語の先生から苦笑いされましたっけ) 終戦後、疎開先から妻子を東京に呼び戻す前に愛人の整理をしなければ ならず悪戦苦闘する男と、ものすごく美麗で華奢に見えるのに、悪声で 力持ちの闇行商の女性が主人公です。 男が女性を正装させて愛人たちの働く場所に連れ歩く・・愛人達は女性 の美しさに素直に別れを承諾する・・途中でこの小説は終わっています。 これを執筆中に太宰は心中に成功(?)してしまったから。 そう、タイトルがまだ決まっていなかった為に、この短編には未完成と 題が打ってあったんです。 今購入しようと思ってもないかもしれませんね(かなり昔ですから(笑)) 知っている人も少ないのではと思います。 ま、見つけたら一度よんでみてください。結構コミカルな文体になって います。太宰の女性観の集約になる本だったかもしれません。 |
高 橋 克 彦 |
『写楽殺人事件』面白かったです・・・詳しいんですよ時代背景とか
想像するしかない世界をまるで見ているように再現してみせる。そうゆ
うことが出来るのが作家の力量というものなのでしょう。 小説自体は現代を舞台にしていますが、写楽の謎は昔から色々取り沙汰 されていて・・・それがまた・・・説得力があるんです。 短編集もまた素敵なものが多く(ハットさせれれるものも)この人の中 に、まだまだ書きたくて仕方がないものがギッシリ詰まっているのだな と感じます。(緋い記憶を読んだとき部屋中の電気付けてしまいました) そーっと忍び込んでくる恐怖って理路整然としているミステリーより、 よりミステリーです。( ▼▼) |
谷 崎 潤 一 郎 |
この人の本は学校推薦図書に入っていていいんですかね 大正ロマンのエロチズムは現代には強烈です。 早熟な私は『痴人の愛』をコソコソと読んでいましたが・・・・男って 馬鹿だなーと思ったものです。(ゴメンご覧の男性方) でも今思うと支配されたいという願望は誰にでもある。 恋愛感情の究極がこういう形なのではないでしょうか。 ストーカーにも一脈通じるものがあるかもしれません。 何にしても、タイショウロマンです。 |
堀 辰 夫 |
この私が読んだ数少ない純文学です。 『風立ちぬ』いざ生きめやも もうこの言葉を眺めているだけで、それでいい、と思ってしまいます。 好きな人が亡くなってしまう、(実際これを書いた時は亡くなっていた) 昭和初期、サナトリウムに入った恋人への消えぬことのないレクイエム。 彼はリルケなどから影響をうけていて文章があまりにも綺麗で、だから なおさら心にしみるんです。 【風立ちぬ いざ生きめやも】って、さあ風が吹いたよ生きようよ という意味だと聞いています。とても純粋でとても重いです。 彼の作品全体が女々しいと評価される場合もあったようですが(特に戦 前だったので)優しさが女々しいと取り違われるような時代だから、あ んな戦争がおこったのではないでしょうか? 『美しい村』・・これが最初の出会いでした。 |
森 博 嗣 |
旬です!!なんて書くとフアンの人にド突かれそうですが(^-^; 『すべてがFになる』結構ショックでした。言わんとすることが多少な りとも解かっただけにゾーと 自分に・・・ 御大の書くもので瀬在丸シリーズ好きじゃないです。大嫌い。 とにかくストーリーじゃなくって、こおいう女性が嫌いなんです。 理屈じゃなく・・・後ろから森フアンに刺されそう /_・)/D・・・・---- →;゚o゚)ザク! 恋愛に意地を張るアホが嫌いといえばわかります? えー、話は戻ります。現役の国立大助教授ということですが、感性がず れてませんよね。ピアスを小道具に使った短編なんてすっごく素敵です。 これからも、犀川シリーズ続くのでしょうか?そうするとマタ、マタ、 マタ、真賀田博士とのニアミス期待できますか? 真賀田博士の考え方と同期になるのにあとどれ位の時代経過が必要なの でしょうか?その時はもしかしたら言葉などいらなくなっているのでは ないかと思います。何故って?意思の疎通の邪魔になるだけだからです。 そおなったら本も要らなくなったりして・・(オイそれじゃあ灯台下暗しだ) |
松 本 清 張 |
『わるいやつら』を最初に読んでしまい、暫くはエロ作家かと思ってい ました。だって高校生の時ですもの・・読んだ人はわかりますよネ 社会派て意味がわかったのは、映画の砂の器を見てからですね。 (エロ作家=社会派て図式がすごいでしょ) 後はお決まりのコースで、読んで読んで読んでです。 『黄色い風土』というのがあるんですが、最後は天に唾する者は・・・ で、確か自衛隊の演習現場に入り込んでしまい肉片となっていく・・ ただ、あまりにもテーマが重過ぎて自然と離れていきましたね。 最近マタ、読んでみようかなと思っています。 30年40年たっても、少しも古くなっていないテーマばかりですから。 |
丸 谷 才 一 |
私が始めて買ったハードカバーの本です。『たった1人の反乱』
本屋さんに入って行ったら一番目立つところに積んであったんです。
谷崎潤一郎賞受賞!!あの谷崎ですよ!しかも扉絵がアラビアのロレン
ス風(笑)思わず手が出てしまいました。想像していた内容とは違いま
したが(谷崎?)ブラックで、ユーモアがあって、面白かったです。
(なんせ新妻のおばあちゃんが刑務所から出て来て一緒に住むんですが
このおばあちゃん殺人犯での服役)ドンくさくて周りに振り回される主
人公が可哀想で同情してしまいました。
そのお方が、今では口煩いガンコ爺ぽいでしょ (^-^;アハハハハ 時とともに人は変わるもんだとつくづく思います。 |
マ T サ T ・ グ ラ イ ム ズ |
彼女はアメリカ人なんですね。それなのにスコットランドヤードの警視
を主人公にして憧れのイギリスを書いているんです。飄々としてハンサ
ム(?)なジュリー警視と、元貴族のメルロールズ(田中康夫風お調子者)
そして毎回タイトルにパブの名前が使われています。 『「禍の荷を負う男」亭の殺人』とか『「化かされた古狐」亭の憂鬱』 とか・・あとイッパイ(^o^)(ちなみに文藝春秋で出している文庫本しかないと思います。) 文章が詩的でとにかくこのシリーズ大好きなんです。ただ1〜2回本読 むのいやになったことがあります。文体が替わっていて、なんじゃこれ と・思い込みの読書にも書きましたが、訳者がその回だけ違っていたん です。訳した人には申し訳ないけどフアン心理ってそういうものじゃな いですか原語が読めない私にとって、訳してくれる人のセンスが頼り。 出版元もそのへん考慮し頂きたいですね。メルヘンチックがいきなりハ ードボイルドになったり、言葉尻が美しかったものがブッキラボウにな ったりしたら腹立ちます。まあ翻訳本の宿命なのかも知れません。 (原語より訳した方がいいという話も聞きますし。)なにしても現役こ れからも応援しています。 |
横 溝 正 史 |
何おか況やですよね。て、何書いたらいいんだか (;´▽`A‘‘ とりあえず金田一物は全部読んでます・・ハイ。 そうそう、人形佐七捕物帳も御大の作なのはご存知ですか? 私はどうも時代劇とか駄目で読んでいないのですが、わりとオーソドッ クスな作風みたいです。(映画やテレビ放送にもなったと思います。) 金田一物で好きなのは『真珠郎』。小さい頃から何も考えずに生物を殺すことだけを教え込まれる・・・人間の感情は死んでしまう。 シリーズ中でもかなり異色だと思います。 あまり書けないな・・突っ込まれそうで・・・はじめちゃんに・・・ |